電気と照明(1) - 設備の大切さ - SE構法、重量木骨、注文住宅なら一級建築士事務所 QUEST クウェスト

建築家の自邸、満足と反省の物語

電気と照明(1)

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  メールマガジン 「建築家の自邸、満足と反省の物語 NO.52」

  2005/1/14(不定期発行)

  第8章 設備の大切さ

   1.電気と照明(1)

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□ ご購読感謝

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
ここのところメルマガ発行の間があきすぎて、反省することしきり。
本年もご購読のほどよろしくお願いいたします。

このメールマガジンは、これから家を建てる方のために、建築家の私が自邸を
建てたときのエピソードを物語風にアレンジしたものです。
少しでもみなさまの参考になれば幸いです。



■ 1.電気と照明(1)


 上棟式から一ヶ月も過ぎると、ほぼ屋根と外壁が完成し、大工たちは内部の
間仕切りに取りかかっていた。この頃から電気工事が始まることになる。仮に
建物を人間の体に例えるならば、電気設備は体の動きをつかさどる神経や血管
組織のようなもの。たとえ異常が発生しても、骨や肉ならば外科の大手術で何
とかなるが、この神経や血管などは後から簡単に切ったり繋いだりは難しい。

 しかも一般に竣工後の建物でクレームの対象となる頻度は、雨漏れの次にこ
の電気設備の不備が多いようだ。内装工事が始まると中に隠れてしまい、簡単
に引っ張り出せないだけに、最初の計画段階から気を抜けない重要な工事とも
言える。

 我が家の場合、自邸という甘えもあり、またコンセントや照明器具の位置は、
確認申請の時には関係ないので、ついついゆっくりプランを練ることにしてし
まったのがいけなかった。いざ工事が始まると何かと忙しく、結局、正式に設
計図として完成していなかったので、この時期になって慌てることになってし
まったのだ。

「電気の施工図は、いついただけるんでしょうか。」工事会社からは、毎日催
促の電話が入るようになった。清水棟梁から早く現場に入るように指示がある
らしい。「ちょ、ちょっと待ってね。」とは言うものの、本業のビルの設計も
急がねばならないし、3年間続いた名古屋のホテルの仕事の残務処理も残ってい
る。私は気持ちが焦り始め、ついつい現場に顔を出し難くなっていた。「一日
も早く電気設備を決めなければ。」

 とは言うものの、ホテルの設計を得意分野としている私は、照明計画が想像
以上にその後のインテリアの雰囲気を大きく左右することを切実に知っている。
中途半端な図面は出せない。深夜の会議で、この照明の分野は私がすべて担当
し、コンセント類の位置は、妻に図面の書き方を伝授して、後は恐る恐る任せ
ることになった。彼女曰く「使い勝手は、私の方がよく分かるわよ。」だって。
本当に大丈夫?

 本来は、空間全体を把握している設計士に任せて、出来上がった図面をひと
つひとつチェックしていったほうが無難だし、後悔も少ないと思われると記し
ておきたい。


(つづく)

 
 
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