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メールマガジン 「建築家の自邸、満足と反省の物語 NO.93」
2011/1/31(不定期発行)
第12章 建築工事のしくみ
4.メンテナンス
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□ ご購読感謝
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ご購読いただきまして誠にありがとうございます。
久々の投稿です。前回の内容を想い出しながら、続きを書くこととします。
住宅を手掛けて20年近く経ちました。
お引き渡しした住宅も100軒を超え、それなりにメンテナンスの相談が増えて
います。
毎日風雨にさらされる建物は、経年変化によって修理が必要になるのですが、
場所によっては、偶然が重なって驚くような原因で部材に変化が表れることが
あります。
当初の建築段階では、とても予測不可能な原因による問題点を発見すると、
自然の原理に妙に感心させられることもあります。
とにかくメンテナンスの依頼は、今後の設計にも大いに参考となるため、
積極的に立ち会い、保守点検の指揮をとっています。
4 メンテナンス
マンションを購入した場合、修繕積立金という名目で、毎月の管理費とは別
に拠出金が義務付けられている。つまり、将来のメンテナンスに備えて、必要
な資金を貯蓄していくことが常識となっているのだ。
しかし、戸建住宅の場合は、個人の意思でどうにでもなることから、こうした
概念が少ないように思われる。事実、私の自邸も新築した喜びで、将来の修繕
のことなど、深く考えていなかった。
しかし、自動車と同じく、建物も自然界の中で風雨にさらされている消耗品な
のだから、定期点検や修繕が必要になるのは当たり前である。だが、一方、
たっぷり組んだ住宅ローンを抱えた上でのさらなる出費は痛い。なれば、将来
の修理が可能な限り不要になる策を練ることが必要だと考えた。
設計事務所は、当然のことながら、メンテナンスが少なくなるような仕様を選
択しているはずだが、それでも経年変化にはかなわない。
それについてはその都度アドヴァイスをする立場になるが、その都度駆り出さ
れれるのは工事会社ということになる。
建物の蝕む原因は、紫外線と雨水だと言い切っても良い。
すなわち、雨の少ない地域は建物は長らえることができる。
私が苦労するのは、不具合があり、工事会社に修理の依頼をする場合だ。
「修理に行ってよ。」と職人に依頼しても、「工事会社の社長を通してくださ
い。」と。
そこで、社長に連絡すると「わかりました」と返事は良いのだが、一週間たっ
てもなかなか行った気配がない。そのうちに「まだでしょうか」とクレームと
なるわけだ。
人間関係がない、見積もり合わせで安いからと選んだ工事会社は、特にこのよ
うな傾向にある。
(つづく)
