大人は「性善説」を信じてはいけない。

翌日のこと。早速意気揚々と、隣の医者の所に建て替えの意思を伝えに行ったところ、思いもよらぬ展開が待っていた。

冒頭、私の契約した物件が、少々変わっていたとお伝えした。一軒の家を真ん中で区切って、右半分が自分の住まい、左半分は耳鼻咽喉科の診療所になっている。その医者から、「建て替えの時は協力します」との一筆を頂戴し、後はすべて「口約束」。

相手は社会的地位と常識の通用するお医者様。何も問題は生じないはずと性善説を信じる私の思いとは裏腹に、今日になって、「知らぬ存ぜぬ」の一点張り。あろうことか、建て替えに同意するどころか、あの時の「口約束」を全て否定。しかも法外な立ち退き料まで要求してきたのだ!(怒)

私達の甘い新婚生活は、早くもここで終焉を迎えたのである。結果的には二年間の裁判を経て、そこからさらに、我が家の建て替えは五年待たされるハメになってしまった。そのくだりをもう少し詳しく説明したい。

建築家 可児義貴からメッセージ

ショールームでお客様からご質問いただく、「可児さんてどんな経歴?」から、「なぜ設計事務所が住宅建設を?」「職人集団『チーム・クウェスト』って?」「SE構法にしている理由は?」「これまでの建設実績は?」「ホテルのような家づくりとは?」「予算は?」まで、本音で語っています。