08.階段が出来た。
上棟の後には、急いで屋根を作る。雨の多い国に適した工法である。屋根の次には窓と外壁を取り付け、とにかく雨の侵入を防ぐ。乾いた気候の米国西海岸あたりで主流の2×4工法では、最後に屋根を乗せるため、我が国の場合、工事途中に木材が何度も雨に濡れてしまう。私が2×4工法を好きになれない所以である。
上棟から1カ月経過して、やっと階段が出来たので、施主のKさん夫妻を現場に呼んだ。
奥さんは初めての現場視察となる。「感動です。」の一言
10年前に自邸を建てた私には、この頃の施主の気持ちがよくわかる。
「とにかく、嬉しい。」のだ。
建築家 可児義貴からメッセージ
ショールームでお客様からご質問いただく、「可児さんてどんな経歴?」から、「なぜ設計事務所が住宅建設を?」「職人集団『チーム・クウェスト』って?」「SE構法にしている理由は?」「これまでの建設実績は?」「ホテルのような家づくりとは?」「予算は?」まで、本音で語っています。