『建築家が自邸を建てた』(その歓喜と反省の物語)
約二十年前、一級建築士が自分の住まいを建てた。
これまで高層ビルやホテルの設計は何度も手がけてきた建築のプロとはいえ、住宅、それも自邸となれば勝手が違う。設計監理はお手のものでも、土地探しや建築では思いもよらないことばかり・・・。
そして今、その「我が家」に住みながら、これから家づくりを始める人のためになればと、月に一度内覧会を開催している。
この本は、自称プロの一級建築士が自宅を新築した際の出来事をエピソードなど交えながら時系列にまとめたもの。プロとはいえ、自分自身のこととなると、なかなか決断できず七転八倒。失敗談を含め、そのてん末を隠さず公開。
これから家を建てる人には、「必見の書 !! 」です。
著者 :一級建築士 可児 義貴
出版社:風土社
定価 :本体1,500円+税
目次
はじめに
第1章 土地を見つける
1.「信頼」や「口約束」はトラブルの素
2.競売物件との出合い
3.借地権と所有権、どっちが得?
4.間一髪、神の光を手に入れる
第2章 設計を始める前に
1.敷地には規制がある
3.プランニング
第3章 構造の選択
2.SE構法に出合う
第4章 いよいよ着工に向けて
第5章 外装について
1.住宅のスタイルを決める屋根
第6章 内装について
3.床材の選択
第7章 電気と水と
1.人体に例えると、電気は神経や血管
2.給排水は食道や腸などの消化器管
5.心地よい浴室を造る
第8章 窓と建具
1.アルミサッシの実情
2.いいものほど早く消えていく
第9章 演出装置として
2.障子とすだれ
第10章 キッチン
1.システムキッチンを組む
3.バックヤード
第11章 各エリアの考察
1.収納はどこに
2.ウォークインクローゼット
3.廊下と階段
第12章 新生活の始まり
1.人生最良の年に
2.想定外の出来事
4.住み始めて一年後のある出来事
第13章 あれから十五年
おわりに
付録
建築家 可児義貴からメッセージ
ショールームでお客様からご質問いただく、「可児さんてどんな経歴?」から、「なぜ設計事務所が住宅建設を?」「職人集団『チーム・クウェスト』って?」「SE構法にしている理由は?」「これまでの建設実績は?」「ホテルのような家づくりとは?」「予算は?」まで、本音で語っています。