ARTICLE

笹塚の賃貸併用住宅

「この地域で一番オシャレな外観にしてほしい」そんな施主の依頼に「一番は駅ビル、二番目はどこかの自己満足の家、三番目であれば」とお答えして受諾。

施主は旧知の仲なので、間取りが決まった直後にイタリアのミラノに同行し、好みの家具を探しました。圧倒的にイタリア製の家具が優れるのは、顧客が世界中に居るので生産量も我が国の比ではないからです。直輸入すれば価格も半額程度。最初に家具を選定し、それにふさわしい空間や内装を構成していくことは成功の近道です。

外観はできるだけシンプルに構成し、生活感が表に現れないように工夫しました。ホワイトの大版タイルとレンガ色の陶板のコントラストが個性的です。

内装は施主のご希望に合わせて、淡いオーク材を基調に、ダークガラスや石張りを加えて、明るくスタイリッシュなデザインに仕上げています。三番目にお洒落かどうかはわかりませんが、屋上テラスからの高層ビル群の眺望は、この地域で一番ではないでしょうか。

関連記事一覧

単行本

建築家が自邸を建てた その歓喜と反省の物語

Amazon&大手書店で好評発売中!

Amazonで買う

最新記事